不倫の恋が始まるきっかけは人それぞれ。
たとえ許されない恋だと分かっていても、一度火がついてしまうとなかなか自分では止められないものです。今回は、そんな不倫の泥沼にはまりかけた女性の体験談です。
不倫のきっかけ
私はひとりだけ、妻子のある人と不倫の関係になったことがあります。
きっかけは、自分自身が夫の浮気が原因で離婚したことでした。しかも前夫は、そのときの浮気相手と数ヶ月もたたずに「できちゃった再婚」したのです。
それまで私は、道を外れないように、自分なりに清く正しく生きてきたつもりでした。
しかしそれがいつでも報われるわけではないのだということを、自分の離婚を機に知りました。私は子どもができにくい体質だったこともあり、なおさら辛く、惨めな気持ちになりました。
関係をもった人は、同じ職場で以前上司だった人で、20歳年上でした。それまでも、お互いの家庭の話をしあったり、彼の子供の話を聞いたりしていました。私が落ち込んでいるのを見て、飲みに行こうと声をかけてくれました。
そして何度か会っているうちに、一線を超えてしまったのです。
彼の家族に申し訳ない、そう思いつつも…
自信をすっかり無くしていた私は、彼と会うことで、少しずつ自信を取り戻せたような気がしました。もちろん彼の家族に申し訳ない気持ちはありましたが、奪おうという気はさらさらありませんでした。
彼は関係を持ってからも、変わらず家族の話をしました。それはきっと、自分は家族を捨てる気はないという意思表示だったのでしょう。
そして私はそれを、冷静に、穏やかな気持ちで聞くことができました。奪うつもりなど、さらさらありませんでした。20歳上の人と付き合ったことがなかったので、どんなのだろうかと試したかっただけです。
「すみませんが、もう少しだけ旦那さんを、お父さんを貸してください。心が回復したらお返ししますから」
そう、心の中でつぶやいていました。
本当に必要だったものは…
目が覚めたきっかけは、1枚のアルバムでした。
彼はとあるアーティストのファンでした。その彼が貸してくれたアルバムでした。私はそのアーティストの曲はシングルしか知らないという状態で、シングル曲が1つしか入っていないこのアルバムは当然ながら未聴でした。
私はアルバムを聴き、聴き終わる頃には涙が止まりませんでした。
まるで砂漠に穴をガンガン掘って、そこに水を流し込むように、音楽が心に染み渡りました。
特に泣いたのが、許されない恋が終わる予感を生々しく鮮明に描いた曲です。許されない恋をした二人が、誰も知らないところへ逃げようと話すけど、でも結局別れを選んだ……そんな結ばれない恋を追憶する曲でした。
誰もいない部屋で私は涙をポロポロと流し、そして自覚したのです。
ああ、本当は、彼のことが好きなのだと。
冷静だとか、穏やかとか、とんでもない。自分の心がこれ以上傷ついてしまわないように、予防線を張っていただけなのだと。
そういえば、私、前夫の浮気が発覚してから、ちゃんと泣けていなかったな……そう思いながら、泣きました。
私の心の回復に必要なのは、泣くことだったのです。
不倫の恋を終えて
私は彼と会うのを辞めました。
飽きたから、そう彼には告げました。しかし本当は、これ以上好きになるのが怖かったからです。
次こそは、どれだけ深く好きになっても怖がらずに突き進める、そんな恋愛をしたいと思いました。その後に出会ったのが現在の夫です。
先日、彼が無事に定年を迎えました。
たくさんの人に慕われ、信頼を得ていた人でした。
つくづく、あのとき別れを選んでいてよかったと思います。
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