周囲の人間関係や友達との関係に悩んでいる人は多いはず。人付き合いがうまくいかなくて、寂しさや生きづらさを感じたり……。でも意外なことがきっかけで世界は違って見えてくるもの。
今回は、結婚を機に人付き合いへの苦手意識を克服した女性の体験談をご紹介します。
目次
友達作りが苦手な私、結婚したら世界が変わって見えました
「誰と一番仲がいいの?」 大学生のとき、サークルの飲み会でそう聞かれた瞬間、全身から冷や汗が噴き出すような、そんな感覚でした。ただの興味で聞いたんだと思いますが、私にとっては重たい一言でした。友達がいないわけではありません。率直に言うと、「気を抜くと簡単に友達の輪から浮いている」ような気がしていたのです。
「友達作り」をがんばる自分に違和感
中学、高校、大学と、友達の数は多くも少なくもなく、ごく普通の学生でした。ただ、いつも気になっていたのは、いつも誘うのは「私から」だということ。もちろん、映画だろうと飲み会だろうと、誘えば皆来てくれます。ただ、意外と向こうからは誘ってくれませんでした。
そしてあるとき、友達のSNSに私の知らない飲み会の写真がアップされます。“どうして誘ってくれなかったんだろう”という哀しい気持ちに次いで、「私の誘いにいつも無理して付き合ってくれているのでは」と悩みました。友達にとって私は、暇だから一緒に遊ぶけど自分から誘ってまで会いたい人ではないのかもしれない…と被害妄想が止まらなくなります。ちなみに後日、この飲み会は「たまたま街角でばったり出会ったので小一時間飲んできた」という“なんてことない飲み会”だった事実を知りますが、それまではしばらく落ち込んでいた私でした。
“浮きたくない”という思いが強くなるあまり、なにかとSNSを更新して“リア充アピール”をすることでメンタルを保つようになりました。ちなみに、社会人になってからもしばらく続きます。コミュニティの中でいかに浮かないかということに仕事以上に気を使い過ぎて、毎日へとへとでした。
「結婚」で人間関係の見え方が一変
27才のとき、仕事先の知り合いが主催した飲み会で5才年上の草食系男子と知り合いました。今の夫です。周囲の気づかいで二軒目は2人で飲みに行くことに。ところが、いつまでたっても連絡先を聞いてきません。別れ際、ついに私から「LINE聞いていいですか?」と尋ね、後日交際がスタート。付き合っていてもなお、私の中で“連絡先を聞いてこなかったし、言うほど私に興味がないのでは”と、ジメジメした悪い癖がでてきます。
事態が一変したのは出会いから1年後、そんな草食系男子がサプライズでプロポーズしてきたときでした。「LINEを聞かれたことが嬉しくて、あの日はしばらく舞い上がっていた」と。私が「仕方なく教えてくれたんだろう」と思っていたときのことを、夫は本当に嬉しそうに話すのです。このとき、「私との時間をこんなにも喜んでくれる人がいた」としあわせな気持ちでいっぱいでした。
結婚式に駆けつけてくれた“友達”
プロポーズから半年後に結婚式を挙げました。これから始まる結婚生活が楽しみな反面、招待者リストを作っているときに「私の結婚式に来てくれる人いるのだろうか」と不安がよぎりました。ところが、招待状を送る前に式に来てくれるかメールで尋ねると、「誘ってほしいと思っていたから本当に嬉しい!」と続々返信が返ってきたのです。“こちらから誘わないとつるんでくれない友達”だとこころのどこかで諦めていた私は、返信の1通1通に本当に救われる思いでした。
結婚式は最高の1日でした。人生でも指折りの「自分が主役になるイベント」だと言われていますが、友達と呼べる人がこんなに集まってくれたということが本当に嬉しかったです。たくさんの友達が遠方からも駆けつけてくれた結果、当日「新婦友人」のテーブルが3卓あったことは一生の思い出です。
結婚したことで高まった「自己肯定感」
「“一生いっしょに居たい人”に私を選んでくれた人がいた」、そのことが私の気持ちを前向きにしました。 “私から誘わないと来てくれない”と思っていた友人関係は、コミュニティで自然に形成される“役割分担”の中で、私が言い出しっぺを担当することが多かっただけのような気がします。私が後ろ向きになりすぎるあまり、ずっと友達関係にぎこちなさを感じてしまっていたのです。
結婚2年目に入った今、長女が生まれました。毎日「大好きだよ」と伝え、愛情いっぱいで育てています。自己肯定感が低かった私自身を反面教師に、娘が前向きで明るい子に育ってくれるよう、全力で育児に励む日々です。
【関連リンク】
■人生に悩んだら……◆人気鑑定師が勢揃い!電話占い|sponsored
■結婚占い|生年月日でわかる!『結婚』を選んだあなたが歩む人生
■人生占い|結婚すれば幸せになれる?
■性格診断|人間関係の中であなたが一番注意すべきこと
■自分占い|周囲の人々のあなたに対するイメージ